でも、したらしたで…。

理性効かなくなって、そのままアイツを襲っちゃいそう…俺。


「アーキトッ♪…なにボーッとしてるの?」

「……え?」

突然、アイツの声が聞こえた。


「もう、6時限目…終わっちゃったよ?帰らないの??」





マユミだった。


アイツは、俺の前に立って少し屈みながら俺をのぞきこんでいた。

椅子に座っている俺にとって、見上げる形になる。



それ以上屈むと、服の隙間から…見える。

…やべぇ。

「…あ、や。わかってるよ!帰るぞ!」

「なによー!いきなり大声出さないでよー!!びっくりするでしょ!?」

「……」

ピンクのレース…。

ちょ、理性が効かなくなる。



ガタッ…――。

俺は、速足で教室を出た。

「ちょっ!置いてかないでっ!」


後ろから、パタパタとアイツが追いかけてくる。





なんか…俺。

変態みたいじゃん。



今の見て。

アイツを抱きたい、って思うとか…。