はぁぁぁぁああっっ!?

「お、おまっ今…!?」


や、べぇよ…。

はやくしないと、理性が…






飛ぶ。


俺は完全に焦っていた。

このままじゃ、コイツを汚ちまう。


―マユミを大事にしたい。


そんな気持ちが…芽生えていた。




「…やだよ、離れないでよ」

「え?」


いきなり、呟いた。

震える口調で…。

ゆっくりと…。

「あたし、形だけで終わりたくないよ…」

俺の中のお姫様は…震えてそう言った。


そっか、コイツもひとりの女の子だもんな。


やっぱ、心配だよな。

俺も、付き合った当時はそうだった。


「こ、んなに…アキトが大好きなのに…ひっく」

「あ、おいっ」

だからって泣くなよー!


まったく、このお姫様は…。

とことん俺を困らせるようだな…。


ふぅ…。

「大丈夫だっての、俺はずっとお前を…」