ムカシノキオク

アタシは自転車をこいで朱奈の家まで急いだ。
「ご、ごめん!!!」
「おっそーい」
「だからごめん!」
「しょうがないから許してあげる」
何様だよ…
だけど許してもらえて感謝だな。
普段の朱奈だとバシバシ叩かれてるところだ。
「行くぞー」
お兄ちゃんが先頭で出発した。
朱奈はお兄ちゃんの後ろに乗っている。
_________________なぜかイライラする…
---------「姫……」
そうニコッと微笑む彼………
この顔……どこかで見たことあるような………??
どこだっけ…??
思い出せない……!!
「野中ぁ~?」
「ん?」
「何でもない」
ニカッと笑う朱奈。
何もないんだったら呼ぶなよ…