ムカシノキオク

やっとのことで学校についたアタシは、自分の教室に行き、机に鞄を置いて4組、朱奈の教室へと向かった。
「朱奈、呼んでくれる?」
朱奈のクラスの子に聞く。
「朱奈~!!!」
と、クラスの子が呼ぶと
「んー?」
と返ってきた。
「あ•や•な•ちゃん?」
にっこりと微笑んで朱奈の名前を呼ぶ。
「あー…」
なにかとを思い出したかのような返事をする朱奈。
「誰なの?」
早く自分の教室に戻りたかったアタシは、早く用件を済ませようとした。
「あのこ」
そう言って男子の群れ(みたいな集まり)を指差した。
あのこっていわれても……。
「兄ちゃーん!!」
に、兄ちゃん!?
「なに言ってんの…」
「ミク……」
ミクとは1年の時にクラスが一緒だったこ。
「何?」
彼が此方へちかずいてきて、アタシの前に来た瞬間、アタシの脳裏に何かが映しだされた。
---------------「姫様……必ず……必ず……」
1人の男の人が女の人に何かを言っているところ。
顔はぼやけてあまり見えなかった。