帰ろうと 振り返ると、 奥のコピー室が目に入って、 私はまた 大きくため息をついた。 うぅーん。 何だろう。 この感情・・・ ただただ戸惑い。 うれしい・・・? 黒田課長の優しそうな笑顔を思い出す。 と、その顔が昴さんに代わる。 え? なんで出てくるのよ。 ~~♪♪ 「・・あれ?」 また着信。 『もしもし!志保?』 「建志!」 なんだかんだで、 兄妹の中はイイ。 世界でただ一人の兄だもの。