「お前ら、遅いなぁ
どんだけ待たせる気だよ。」



!?



「え、きてたの?」



メールの返信もないから、



寝てるのかと思ったら、



私たちよりさきに来てたのね。



それに上半身裸じゃない。



だって、男の子の水着だもん。



イケメンすぎる。



「いくぞっ
美紗。」



「うっうん。」



私と祐飛は浮き輪を持って、海に向かって



一目散に走ってゆく。







海に入る寸前で、急ブレーキをかけた私。



パーカーを着てることに気付いた。



「パーカー
早く脱げば?」



祐飛くんが言う。



「いい。
暑いし、日焼けしたら
ヒリヒリして痛いし。
砂遊びしとく」



「お前ら、まてーい」



和夜が猛ダッシュで走ってきて海に飛び込む。



「いってー。
お前のせいで目に海水入っただろー」



祐飛と和夜の戦争が始まったのは言うまでもない。