祐飛くんは



まわりを見向きもせず



座席にすわり、



私に挨拶してきた。



「あんた、珍しいやつだな。
名前は?」







珍しいやつ?



「私は加藤美紗です。」



フンッ



とさりげなく鼻で笑いながら



「美紗。これからよろしくな。
俺、出席番号10番。
だから
………お隣さんだね?美紗。」



最後だけ、



耳元で呟かれた。



「っっ……………//////」



恥ずかしい。



こんなことで照れてるなんて。