「……っ。またか…」


またあの夢を見てたらしい。
最近しばらく見てなかったんだけどな。
あの忌々しい記憶。
あの日から私は変わったのは間違いない。
人を信じることも、愛することも…もはや、女も捨ててるようなものだし。


私は速水雪 22歳、フリーター、カフェ店員として働いてる。
高校はなんとか卒業してそれからやることもなくて、困ってたら高校の時バイトしてたカフェのオーナーに誘われてそのまま働き続けることになった。
甘い物は嫌いだし、特にインテリアにも興味ない。
コーヒーはもっぱらブラック派。
そんな私にカフェ店員が務まるかってのは、確かに疑問だった。
でも始めてみれば、お店の顔は完全に出来上がった。
慣れたし、嫌いでもない。お客様の幸せそうな笑顔のために毎日働いている。