*恋に不器用な私*





「これ…。」



そう言って、私に渡したのはチケットだった。



チケット…?




「2組のホストの指名チケット。これ、持ってる人は、絶対その人を指名できる。」




「なんで、こんなの私に…。」




「俺のクラス、来て。」




は…?



「あんた、メイドを客引きするのが目的だったの!?最低!!本当ありえない!!」




「ち、ちがうって!!それは一ノ瀬だけ!!」



「…え?」




「指名チケットを持ってるのは、ホストの各1人ずつ。だから、1人好きな人に渡していいってことになってて。」





なに…それ…。




私は不覚にも素直にうれしいと思ってしまった。