*恋に不器用な私*





「だって、俺見てたから。」



はー?



「最低、最低!本当最低!ありえない!」



「ちょ!落ち着けって!別に見たくて見たわけじゃなくて、俺がたまたまここでさぼってたらおまえ達が来て、いちゃいちゃし始めて…。出たくてもなかなか出られなかったんだよ!」



「はぁ?そんなのすぐ出ていけばいいことじゃん!本当ありえない!」



私はずっと愚痴を言い続けた。



すると、「あのさ!」と彼は声を上げて言った。




「一ノ瀬と一緒にいた奴って、3年の柊大和だろ?」




「そうだけど。」




「あいつと付き合ってるの?」




「だったら何?」




なんなの、こいつ。本当うざい。




「あいつはやめたほうがいい。」




…は?