「そんなこと言ってないで、早く帰ってください!」 「だから、舞が顔見せないと帰らない!」 「無理です!てか、勝手に呼び捨てしないでください!」 「じゃあ、舞も、俺のこと呼び捨てにすればいいだろ!」 「そういう問題じゃないです!」 こんなやりとりを続けていると、先輩の手が私の頬に触れた。 「触らないで!」 私は先輩の手を振り払うと、先輩は急に私を抱きしめた。