ずっと心の奥に閉じ込めてた想い


もう、いいよね…?


「れ…つ…好き…だ…よ…」



最後くらい、笑ってる顔を見せたい

自然と、体中痛いのに笑顔になれた



「俺も…だ………」



烈が何かを言っている


けど、意識が朦朧としていて聞こえない


「ごめ…きこ…え…ない…や…」

「栞、死ぬなよ!絶対生きろ!!」

「ごめ…ね…あり…が…と…う…」



最後に、お礼を口にする


烈、今までありがとう……



そこで、あたしの意識が途絶えた


最後に聞こえたのは、烈の『好きだ』という言葉


好きってあたしのこと?

でも、もうあたしは死んじゃったんだ…

ばいばい、烈

最後に気持ちを伝えられてよかったよ――