また、君と出会えた奇跡

「うん…なんか瑠那ならしそうだわ」


「何それッ!?ひどくない?」


「まぁまぁ。そんなことより」



そんなことって…ヒドイ




「栞のこと、お母さんに聞いた?」


「あ……」



すっかり忘れてた…

今日の朝は、寝坊でそれどころじゃなかったし…




あたしの顔を見て、『やっぱり…』って感じでため息をつく



「どうすんの~?家族とかで猫アレルギーいる?」

「いや…いないけど…」

「お母さん、猫とか好き?」


「……嫌い…だと思う…」



昔、野良猫に引っ掻かれたみたいなこと言ってたし…