「ねぇ、夏川君。夏川君は小さいころから術の練習してたの?」


「まぁな。って今、“夏川君”って呼んでだろ?」

「あ……」




ついさっき、気をつけようと思ったばっかりなのに…




「玲斗。忘れるなよ?」

「はい…気をつけます」



多分、また間違いちゃうだろうけどね…(笑)



「ねぇ、そういえば霊感があれば術が使えるって言ってたよね?あれ、本当に出来るの?」



「まぁ…本当に初級の術な?符を使うとか、結界を貼るとか…でも、結界の防御力は小さいけどな」



「へぇ~。あたしも使えるの?」


「あぁ。というか…瑠那の前世は栞だろ?栞は、舞蝶欄使いだったんだ」


「舞蝶欄使い?」




それって何だろ?