また、君と出会えた奇跡

「……………」

「……………」



なぜかお互い無言で歩く

この沈黙…別にいずらい沈黙じゃなかった



「あれだけ烈たちが探してた栞が、西園寺の前世だったなんてな…」



沈黙を破ったのは夏川君だった



「あたしも驚きだよ…まさか、自分の前世が夢に出てきた栞だったなんて…」




そこで、烈がいないことに気づく



「ねぇ、烈は?」

「あぁ。今日はノンの家に泊まるってさ。久しぶりに3人で話したいんだろ」


「そっかぁ…って!あたし、栞のこと飼わなきゃいけないの!?」


「じゃねぇの?」


「いや…お母さん、いいって言うかな…」


「そこは西園寺の説得しだいだろ(笑)」



それ…責任重大ですよね?



「ってかさ、西園寺って長くね?瑠那でいい?」

「ん?いいよ」


「じゃあ俺のことも玲斗って呼べよ」


「うん?」



玲斗かぁ…

なんか夏川君で癖ついてるから、また夏川君って呼んじゃいそうだな(笑)