「いってきまーす!!」

今日は、あの超名門校『椿野学園』の入学式。

そして私、楓堂 真帆も、その椿野学園の新入生なのだ!

…まぁ、ある『特別な理由』で入学したのだが、




私は超能力をもっている。いわゆる、超能力者だ。

この世界には、約一億人の『能力保持者』がいる。

能力は人それぞれ違う。そして強さも違う。

ちなみに、私の能力は『大気操作』

気流、気体、気圧、気温、湿度を操る能力!

能力の強さは、ある一定のノルマをこなせば階級が上がって行く。

私は世界に15人にしかいないS級能力者だ。(一番上の階級)

私の父は、そんな能力保持者たちを派遣する仕事をしていて、私もその仕事を手伝っている。

それが、私が椿野学園に入学した理由。

椿野学園は社長令嬢や、お金持ちのお坊っちゃまが多く通っている。

そのせいか、どっかの誰かさんが雇った能力者に狙われる場合がある。

そんな悪者を退治するために、椿野学園に雇われたのが私というわけだ。

…本当はお父さんに押し付けられたのだが(涙)

「ついた!!椿野学園って、デカーーー!!」

校舎大きすぎでしょ!前の学校の10倍は余裕であるよ!!

「…クスクス…フフッ…」

はっ!!?やばい!大きい声だしすぎて笑われてる!!

「コホン…」

私は軽く咳払いをして、校長室に向かった。