「美咲!今すぐ消しなさいっ!」
立ち上がりながら怒ったように言うと
美咲は子犬のようにしゅんとしてしまった
「ふっ。仲良いんだね二人とも。」
その笑顔を見た瞬間
体がかぁっと熱くなって
足元がふらつく
「おっと、大丈夫?」
倒れそうなからだが温かな腕に包み込まれる
どうしようもない気持ち
ドキドキと高鳴る胸の理由を
私はまだ分かっていない
「ごめんね冬花、大丈夫?」
青ざめた顔で見てきたものだから
さっきの事さえどうでもよくなった
「ごめん、離して?」
「えっ。あ、うん。」
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