~冬花side~


「くしゅんっ。」


もう何回目だろう


「けほけほっ。」


えっと15回目くらいかな?



そんなことを考えながら


目の前で私の顔を覗く二人を

少ししか開かない目で見た



「ごめんね。」



そうって美咲が冷えピタを

おでこに張ってくれる






お気づきかと思います


私はどうやら“風邪”にかかってしまいました




原因はバケツの水・・・・・


だと思う




で、目の前にいる美咲と桜木くんが

何故か看病してくれている




「二人とも学校に行かないと。」



さすがに遅刻しちゃう