「冬花怖くない?

辛くない?大丈夫?」


覗き込んできた美咲に

小さく頭を横に振る


「大丈夫みたい。

逆に落ち着いたよ。」



美咲は驚いたように目を丸くし

桜木くんは何故か笑っていた


ドキンッ


ふいに胸が高鳴る


私どうしちゃったんだろう



無性に恥ずかしくなって
顔を手で隠してみる




ゾクッ




嫌な予感がして体をおこす


入り口を見れば怒っているのか

すごい笑みでこちらを見ている


女子生徒が数十人いた


何、この感じ