嫌でも思い浮かぶあの光景 私もお父さんと同じになっちゃうの? 殺されてしまうの? そう思うと余計怖くなった 震えは止まるどころか 全身が震え始める 「雪野さん?」 もう桜木くんの声さえ遠い 震えのせいで机と椅子が ガタガタと音をたてる 周りに聞こえないように 更に縮こまる 「冬花?」 音に気づいたのか 美咲が振り向く ごめんね また迷惑かけちゃったね