私は美咲がいる日もいない日も
桜木くんと帰った


「少しずつしゃべるようになったね。」


「ご、ごめんさない。」


思わず謝ってしまう私に


「何で謝るの?

俺は雪野さんと近づけて嬉しいのに。」


「/////。」


優しい言葉をくれる


いつも彼は隣で笑ってくれる


「じゃあ、また明日。」

「は、はい。」


彼にお辞儀をして家に入ろうとすると
急に誰かに肩をつかまれた



「ねぇ、雪野さん。ちょっといいかしら。」


「は、はい。」


振り返ると朝倉先輩が立っていた