「おい、お前ら。

いつまで笑ってるつもりだ?」


美咲?


顔を上げて美咲を見ると
怒ったように

教室の入り口にいる人達を見ていた



「冬花を笑う奴は女でも許さない。

分かったか

さっさとここから去れっ。」


ビクンッ


私でも怖い美咲の言葉


笑っていた人は青ざめて
どこかへ逃げていってしまった


桜木くんは驚いたように
目を開いて美咲を見ている


やっぱ美咲はすごいなぁ


怖さで引っ込んだ涙


美咲はそっと頬を拭いてくれた