「お父さん!」


はっ!


夢・・・。



私はいつの間にか寝ていて

昔の事を夢に見ていた



初めてだ

あの出来事の夢を見るの




寒気がする


丁度良い温度なはずなのに・・・





「冬花?どうした?」



あまりの寒気に肩を抱いて

縮こまっていた私を
心配そうに問いかける優しい声がした


声がする場所を見る



彼の姿を見た瞬間


すぅっと寒気が引いて元の温度に戻っていく



「桜木くん?どうしてここに?」


庭の扉を開け彼に駆け寄る





これも夢の続きではないかと思う



桜木くんは笑って私の頭を撫でる