冬の花




桜木くんは私の両頬を包んで

ちょっと怒ったように眉間に皺をよせた





「止めろよ。

自分を傷つけて何になる。」




桜木くんの顔がぐっと近づいて


親指が私が噛んでいた所をなでる






びくんっ


指の塩気が傷に染みた




痛いっ




「いいか、冬花は冬花だけの体じゃないんだぞ。

冬花が痛いとき俺も痛いんだ。」





私は段々涙が溢れてくる



桜木くんが苦しそうで

泣きそうで。



私は桜木くんにこんな顔をさせてる