冬の花




「さぁ、始めようか。」



私は一時間ほど美咲の人形にされた



髪は高い所でポニーテールにされ

全身に日焼け止め



唇にはほんのり桃色リップ




「はい、出来たっ。」


「は、恥ずかしいよ美咲。」




涙目になっても美咲には効かない


私は渋々このままでいることにした




そろそろ集合時間なので美咲の家を出る





ふと隣を見ると白地に花が描いてあるTシャツに短パン

少しひらひらしたパーカー


つばつき帽子




私はいいなぁと思いながら口に出さず


熱く照りつける太陽を麦わら帽子でふさぐ




「あついね、もう・・・。」


「好きなことするぞー!」





私はまぁいっかと笑った