冬の花




「あの、美咲っ。やめっ。」


「もう、暴れないで!」



私は美咲から必死で逃げようとするけれど

力では適わず結局されるがまま




「はい出来た。」


「うぅぅ。」





美咲は恥ずかしがる私を

キラキラした目で見つめる





私が美咲に着せられたのは


ふりふりの真っ白ワンピース

胸元には桃色のリボン



それと黒地に白の水玉模様のカチューシャ




私は涙目になりながらうずくまる



「あぁ、冬花もったいない。」



「私にはこれ似合わないよ~。」



美咲は呆れたようにため息をつく





もうっ。


本当のこと言っただけなのに・・・。