着いたのは入ったことのない教室



コンコンッ



桜木くんがノックするとカワイイ声が聞こえた


「どちら様?」


「桜木です。」





そう答えた瞬間に鍵の開く音がして

誰かが桜木くんに抱きついてきた




朝倉先輩と同じチェリーブラウンの髪が

目の前に広がる




その子は五歳ぐらいの女の子で

大きな瞳に桜木くんが映っていた



「朝倉さんいる?」


「はいっいますよ。呼んできますね。」



女の子は笑ってちてちてと中へ歩いていく




私と美咲は訳が分からないまま


互いに顔を見合わせてみる




そういえば朝倉さんって・・・・。