~冬花side~



帰り途中の校舎



美咲はトイレに行き

私は・・・・。




ぱぁぁんっ




よく響いた音と共に

頬がズキズキと痛む





降り注がれる暴言と視線





立てなくなる程の暴力たち






大丈夫、二人を守るためなら




どんなことだって耐えてみせる






「ちょっと私、許さないって

言わなかったけ?」



「えっ、あっ。」





そこには息を切らした美咲がいた




今にも手をだしそうな美咲に

一人の女の子が私の胸倉を掴む





「うるさいっ。アンタに関係ないでしょっ。」