ガラッ


私が入った瞬間にクラスが静かになった




「どうしたの?」



美咲がひょこっと顔を出す



私はクラス内を見回して気づく


「桜木くんの机がない」





クラスの人達の声に耳を傾けると


「朝倉先輩が桜木を連れていったてよ。」

「優様がいないなんて私、嫌っ!」



そんな声がクラス内に響いていた


泣いてる人

呆然と立ち尽くしてる人



いろんな人がいたけれど私は迷わず

自分の席に座って手紙を読んだ



チャイムが鳴り、みんなが席に着くも

私は気にせずに手紙を読んだ




「私が負けたら駄目。」


ぎゅっと手を握りしめた