冬の花



~冬花side~


私の冷の窓を開けたまま

なぜか美咲が固まっていた



「どうしたの?」



私は恐る恐る窓から顔をだし


玄関の方を見ると目に映ったのは



桜木くんの腕に腕を絡めている






“朝倉先輩”




だった









ズキンッ




またあの痛み・・・。





隣の美咲を見て見れば



怒りなのか悲しみなのか

あるいはどっちも混ざって




体がカタカタと震えていた




「美咲・・・・。」



私は震えている美咲の手を

何も言わずに握った