イスに座ると、お姉さんが口を開いた。 「翼くんさ、さくらにのこと…本気で好き?」 「えっ……」 「だぁかぁら!さくらのこと、本気で好きかって」 「そりゃあ好きですよ。ってか、大好きです」 いや…大好き以上だな。 そう言う俺に、お姉さんが“ふーん”というような顔をする。 な、なんだ…?