俺はさくらの頭を撫でる。 さくらはいいって言うけど、俺が無理だ ろう。 今じゃさくらを壊しちまう。 「さくら、さくらはいいって言うけど… 多分俺が無理だ。だから……もう少し先にする」 「……い、いいの…?」 「ああ。でも……フライングはさせてもらうけど…」 「っ…!?」 不意打ちでさくらの唇を塞いだ。 いつか……さくらの心まで貰ってやるから、覚悟しとけよ? こうして、俺らは映画デートとは言わな いデートを楽しんだのであった。