「───……きゃあっ」 急に悠ちゃんがあたしに近づいてきたと思ったら あたしの膝の後ろと背中に腕を回して抱き上げた。 こ、これは……… お姫様だっこ!? 「俺がさくらを運ぶ」 「ゆ、悠ちゃんっ……降ろしてっ…」 あたしよりもはるかに背の高い悠ちゃんがあたしを抱き上げると、相当な高さになる。