とか思いながらも、その方法がみつからなくて、唸っていると、




「僕に任せて」




とカルがそう言った。




いやいや、カルの力は認めてるけど、それは戦闘面とかで役立つものばかりだったよね…?
なのに、任せてと言われても……





目の前が白く光った。

カルの体が光っていた。




そして、次の瞬間には私よりも背の高いカルが立っていた。




「カ、カルだよね?」
「そうだよっ」




答えながら、私を抱えると跳んだ。

屋根と屋根を跳びながら、あの二人から離れていた。




「す、すごい! カル、こんなこともできたの?!」
「妖精はみんなできるよ? 昼間はこの姿で過ごしてる妖精は少なくないんだ」




へぇーと、感心しながら答える。

妖精ってすごいんだねっ。




すごいでしょっ!といって、にこっとわらうカルをみると、なんだかすごく落ち着いた。

そして、私は眠ってしまった。