Material Boy


「発注できた。」


「ん、行くか。」


「うん。」

ふたりの成り行きを安藤は黙って見ていたが、

意を決して声をかけた。


「お二人は仲いいんですね。」


誰も残っていないと思っていたので、少し驚いた顔をしたが、


「安藤君。まだ残ってたの?」


普通に返してくる野乃に安藤は、安堵した。


「食事でも一緒にどうかなって思って。」

野乃は、ちょっと困惑したようだったが、思いついたように


「ええと、じゃあ、よかったら食べに来ない?」


と言った。

「おお。それは助かる!!安藤いっぱい食ってくれ!」


「??なんなんです?」