「滝沢遥火なんか、大嫌い。

 大嫌い

 大嫌いよ。」


「なんだよそれ。」


遥は苦笑しながら涙でぐしゃぐしゃの野乃を抱きしめていた。


「それって、I LOVE YOU.っていうところじゃん。

 もう、なんでもいいや、

 もう、日本語わかんね~。」


胸に収まる野乃の小さな体を抱きしめながら

遥火の胸は愛おしさでいっぱいになって、


「I LOVE YOU SO MUCH.

 やっぱり、お前の手離すなんてできないよ。」


「離さないで…」


「大嫌いなのに?]


「大嫌いだけど…好き。」