怒る気力が無くなった。 この人に普通の感覚を求める事が間違いなんだから。 「もういいわ、とにかく仕事行くわ。」 眼鏡を掛ける。 「まて、それ掛けたら台無しだ。」 「これは、私の鎧なの。ちなみに伊達メガネよ。」 「お前流行りの歴女か? でも、野乃それは違うぞ、鎧に眼鏡は無い。 しかも、伊達政宗は眼帯だ。」 「もういいです。」 野乃は大きなため息をついた。 この空回りの会話疲れる。 外国の人にとって 日本語って難しいって本当なんだ。