Material Boy

年下のはずの室長が凄く大人に感じた。

ちゃんと、自分の生活に基盤を持って、

それを守るために物事を見定めることができるこの人は、

虚勢を張って、大人ぶってるあたしなんかよりずっと大人なんだと思う。

「でね、とにかく今回はちゃんとこの企画成功させて、実績残さないとね。

 野乃ちゃんにも一人部下ができたことだし、、、」

「部下って、滝沢さん?」


 「そうよ、わが社専属のデザイナ-だからね。

 軌道に乗ったら、もう何人か社長に交渉して人回してもらうから。

 そのつもりでね?」