Material Boy

「エクソシストじゃなかったっけ?

 霊媒師みたいなことしてるのね…」


「別に、それ職業にしてるわかじゃないよ、

 たまたま見えるし払えるだけ。

 まあ、養父は、あと継がせたかったみたいだけど。

 コイツ、仕事仲間だったんだけど、この間、

 うっかり階段から落ちて死んじゃったらしくってさ…

 折角日本で仕事できそうだったのにって、

 死んでも死にきれないってんで、

 とりあえず気が済むまでこっちで仕事手伝わせようと思って…」


「そんなことできるの?」


「お~出来ると思うぞ。」


「…… 」


「まあ、気にするな大丈夫だから。」


頭痛い…この人のこう言う人間離れしたとこは、

理解に苦しむな。

野乃は、非科学的なのは信じないタチだったが、

自分の従兄弟が憑いていたと、遥火に払われた経験から、

遥火を頭から否定することはできなかった。