Material Boy

重い足取りで、アパ-トに向かう。

「え?」


遥火の部屋に灯りが点いている。

ついたままだった?とか

もう日本を発ってから、

10日以上経って、、帰ってきたの?


「嘘!」


慌ててケ-タイを見たけど、

着信も、メ-ルも残されてはいない。

まだ予定では三日後のはずだものね。

それでも野乃は、祈るような気持ちで、

アパ-トへと走り出した。

遥の部屋のドアをバンバン叩く。


「やっぱり」


なんの返事も、物音も聞こえてこない。