Material Boy

明日はフェアー初日、

もう、私たちの手は離れてしまったけれど。

成功して欲しい。

遥火の温もりを感じながら、眠りについた。

こういうの生殺しって言うのよね。

「馬鹿。」

頬にかるく口付けると、

遥火は身じろいで無意識に腕を伸ばし野乃を抱き寄せた。

きゃ~~。

心臓の音が重なって、



とくんとくん重なる音


一緒だよって言ってるみたい。


次第に意識が遠のいていった。