琥珀色の飲み物が

白い泡を立てながらグラスに注がれていく。

みるみる空になって、

再び満たされて。


「ちょっとペ-ス早くない?」

「嬉しくってさ。」

「俺、TV局の人に作品凄い褒めてもらった。

 褒められるなんて、

 認められるなんて、

 今までなかったんだ。

 知り合いだったり、

 身内だったりは褒めてもらっても

 それが、本当の評価じゃない気がするだろ。

 だから今日は、なんか、宝物をもらった気分なんだ。」


そうか、あの時レポ-タ-の人に見せてた笑顔は

本当に嬉しい笑顔だったんだ。


美人だったからじゃないのか。


と、ちょっぴり気分が軽くなった。