Material Boy

困った顔して、


「ごめん

 嬉しくってやりすぎちゃった。

 あれから物音しないから心配になったら…


 やっぱりここにいた。


 大丈夫?」



「腰が抜けて、動けなくて…」


情けない



真っ赤になっている野乃を見つめて、

愛おしそうに笑う。



「全くお前は、可愛すぎ。」



遥火は左手を膝の下にすべらせひょいっと


野乃を抱き上げた。


「あ、ちょっと。」


「大丈夫今日は何もしないよ。したくても無理でしょ。」


ベッドに運んで、頭を撫でると、クスクス笑って、



「GOOD NIGHT 野乃。」



そう言って再び部屋を出ていった。