Material Boy

ふわりと降りてきた唇が、小さくついばむ


ちゅ


位置を変えて


ちゅ


何度も繰り返すキスに次第に口元が緩むと


口内を侵食される、


「んふっ…」


時折漏れる息がいやらしくて


心臓が壊れそう。


絡んでは離れ、さらに奥深く、

遥火の執拗な攻撃に、

野乃は腰砕けになってしまう。



「野乃エロい顔してる。」


膝がガクガクと震え立っていられなくなっている野乃を

遥火は手放さない。


「も、、無理。」


遥火はふふっと笑って、


「確かにご褒美受け取りました。じゃあ、印鑑はここに、」


野乃の頬に小さくキスをした。


部屋に戻っていった遥火を見送りながら、

その場に座り込んで動けなくなった。