そしたら照明が暗くなりガサガサと音がしだした。
「茉?」
「はい?」
その瞬間、パッと照明が戻り恵さんが大きな花束を抱え私の脇に立て膝をして見上げていた。
周りのお客さんも何事かと思いながらコチラを観ていて恥ずかしい。
「出会って一目惚れした茉に、今まで俺の我が儘を一緒に付き合って貰って感謝してる。だから逃げられる前に言わなきゃて思って。
俺と結婚して下さい」
えっ!?
「毎日茉の顔を見ないと元気でないし心配。急に結婚とか言われて戸惑うけど、一緒に暮らさないか?寝て起きて生活する時は一緒がいい」
周りからは歓声が
エンゲージリングが真ん中に入ってる花束を受け取り涙でグチャグチャになった私は頷く事しか出来なくて…悩んでた事を忘れるほど嬉しかった。
そして週末に引っ越しをした。
「茉の気持ちが固まったらコレに名前書いて提出しに行こう♪」
婚姻届だった。
「……」
初めて見た。

