事件は唐突に起こった。
平日休暇を取っていた俺は必死だった。
草むら分けて探しました。
地面を這いつくばって探しました。
汗水流し涙流しで探していたら一報が
「俺ん家の猫が産んだからあげるよ」
もっと早くに知らせろっての
親父なら血統書付きの猫買うんだろうな〜なんて自虐的になりながらもダチの家に向かってる途中に電話がかかってきた。
「親父?」
ディスプレイに表示してあったが出たら知らない女の人だった。
「もしもし?高城恵さんの息子さんですか?」
から始まり
「至急コチラに来ていただきたいのですが?」
何やってんだよ親父!?
病院からだった。
「親父!!」
看護士がバタバタと走り回る。
「親父!!」
何だよこれ?
別室で説明された。
他人の喧嘩を止めようとして頭を角にぶつけたと。
「親父…茉置いてくなよ?」
頭蓋骨陥没
「あいつ泣くぞ?」
手の施しようが無いって

