王は一人笑っていた。
「これで私は神だ!!!!」
長年待っていた、楽園追放と兄弟殺しが成功した!
儀式は終わった!
私は神になるのだ!
愚かな王は笑った。
しかしその日、王の目の前に神は現れなかった。
次の日、全く現れない神に王は焦りを感じた。
再び王子を呼び出し、本当に殺したか聞き出した。
王子は毒殺で殺し、生きていられると困ると死んだ後身体を燃やしたと告げた。
それを聞き、王はなら大丈夫かと安心した。
神は私を神にする準備をしているのかもしれない。
そう考えることにしたのだ。
その夜、一人の男が王の部屋に現れた。
「何者だ!!」
「王様、私はある人に依頼されて参った暗殺者でございます」
「暗殺者だと!?」
「貴方様は弱い。しかし王という権力者でもあるからして、私が最後の言葉を聞いてやりましょう」
「誰だ!!私を殺そうとなど考えた愚かな輩は!!」
「それは言えません」
「くそっ!!私は死なない!神となる男だ!!神よ、神!どうして私の前に現れない」



