「・・・で、どこに行くの?」 学校を出てしばらく歩いているけど、葵はどこに行くのか教えてくれない。 しかも、今日の葵はなぜか歩くスピードが速い。 だからあたしは葵について行くので精一杯。 そろそろ足が痛いんですけど・・・。 「あ、ここ」 急に葵が止まったもんだから、ボーッとしていたあたしは葵にぶつかってしまった。 「あだっ!!」 葵の背中に、おでこを思いっきりぶつけてしまった。