とうとう・・・追いついた。 「なんだよ、もう来たのか? ・・・トード」 目の前に、カエンがいる でも、こんなカエンを見るのは カエンが僕のクラスに 殴り込みをかけてきた時以来だ。 やっぱりカエンは、強い。 さっきの人達より 弱いハズなんだ・・・ なのに心のどこかで 向き合っているのを ためらわせる何かがある。 僕はバカだけど それくらいは分かるんだ。 「止めに来たのか?」 「違うよ・・・ 君に、恩返しするためさ」