デスサイズって
まさか全員
こんなノリなのか?

ちょっぴり心配な
ハゼルであった。


「とにかく、キミ
ホンマに強いん?
すぐ殺られんなや」


童顔トードの
ほっぺをつまみ
ぷよぷよするラセン。

まぁ死なんけど、と
ジョークも絡めて
彼なりに発破を
かけているようだ。


ところが


いきなりのグーパンチに
あのラセンは手も足も出ず
KOされてしまった。

これがさっきの戦いで
死神のような強さを
誇っていた男なのか?

今は鼻血を流しながら
のびている
ただのアホガキである。


「す、すげぇ」


セイトですら
思わず読みかけの本を
手から落して
うっとりするような
右ブローであった。

そう、彼女の名前はチャーム。


トードのファンである。